『沈黙』

2003年6月26日
遠藤周作の『沈黙』読了。
家では全く読まず、電車に乗ってる間や
バイトの休憩中だけに読んだせいか、
読み終わるまでにかなり時間がかかった。
多分1ヶ月は経っている。
日頃全く本を読んでないことがばれてしまう。
 
何とも深い話だった。
いわゆる「勘違い」の描写でも、ここまでハッとさせられた作品は過去になかった。
中高カトリックの高校に通っていたからか、
「信仰」の意味について考える感覚が、とても懐かしかった。

 
 
 
ここから先はさらにくだらない独り言。
 
 
この作品は、鎖国時代に日本に布教しにきた宣教師の話。
司祭(宣教師)と一緒に澳門から日本に渡り、隠れキリシタンのいる場所へ案内した日本人、キチジロー。
信者であったが奉行所の取り調べの際棄教し、司祭に出会って懺悔の告白をしたが、司祭を奉行所へ引き渡す形で裏切った。
文中で司祭は彼を、弟子でありながらキリストを裏切ったユダになぞらえている。
 
読み進めながら、ふと「誰かに似ているな」と思った。
「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくるゴラム(スメアゴル)。
主人公にへ通じる道案内をしながらも、指輪の魔力に魅せられ、常に狙おうとしている妖怪(←?)。
次回作あたりで、主人公を裏切るのではないだろうか。(「指輪物語」を読めばわかりそうだけど)
妙にキチジローと似ている気がして、気になってしまった。
まさかモデルになってたりはしないと思うけど。

コメント

MIC

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索